2013年8月27日火曜日

ライン作業・流れ作業の難しさ

期間工の仕事は一般的に誰にでもできるといわれていますが実際にやってみて、そうでもないなと思いました。よくいわれる肉体的なきつさですが、これはむしろ平均レベルっていう気がします。それなりに肉体労働の経験があれば余裕でこなせますし、肉体労働経験無しで半年以上続けてる人もいます。

私が難しく、さらに苦痛に感じたことは常に一定のペースで作業するということ。

他社で経験した流れ作業は、作業者間に製品を溜めておく場所があり2番目の人が作業を終えたら1番目の人に対して「まだかまだか」とせかすのではなく溜めてある製品に手をつける。よって前後の作業者同士で「せかす」「あおる」が発生せず無用なプレッシャーを受けない。

ホンダの場合、溜めるということはなく正真正銘、製品が「流れて」います。自分の作業が終われば即、次の人が取り掛かるので常に後ろからあおられる感じになります。

有能無能にかかわらず人間には心理的なムラ(調子の波)があるのは当然だと思います。ストックを作ることができれば集中して調子のいいときに作っておいたストックが不調でペースが落ちたときの保険になり常に安心して作業できますが、自動車の場合それができない。

1分の仕事を45秒で終わらせたからといって次の仕事を15秒前倒しにはできない。前の作業者が終わるまで15秒ぼけっとしているしかない。どれだけ集中していても早すぎる作業はあまり意味を持たない。1分の仕事なら50秒くらいで終わらせ、早すぎず遅すぎずムラなく常に平均ペースを保つ。これはもはや人間ではなく機械の動きです。ライン作業でよく聞く「自分自身が機械になる」とはこのことかと痛感しました。

私としては、この1日7時間以上平均ペースを保つというのが非常に苦痛でした。調子のよいときにはストックは作れず不調時には後ろからあおられるから、なんだかがんばって集中しても損だよなーと思いました。下手に集中するのではなくむしろ無心に近い状態、つまりは機械のようになって一定のペースを保つ、非常に難しいです。

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